歯科情報

オートクレーブ 滅菌 できない もの

 オートクレーブは高温・高圧の蒸気を用いて滅菌を行う装置ですが、すべての物質や器具に対して適しているわけではありません。オートクレーブで滅菌ができないものの一部を以下に挙げます。

 
1. 熱に弱いプラスチック製品: ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの熱に弱いプラスチックは、オートクレーブの高温によって変形や溶解が起こり得ます。
2. 液体: 液体は蒸気の通り道を塞いでしまい、十分な滅菌ができません。また、加熱によって膨張することもあるため、オートクレーブで滅菌することは困難です。
3. 感熱紙: オートクレーブで使用される高温によって、感熱紙の文字が消えたり、インクがぼやけることがあります。
4. 電子機器: 高温や湿気によって電子機器が故障する恐れがあります。また、高圧環境下でのガス放出が電子機器に悪影響を与えることもあります。
5. 脆弱なガラス製品: オートクレーブでの急激な温度変化によって、脆弱なガラス製品が破損することがあります。
6. 油や脂質を含むもの: オートクレーブでは、油や脂質の除去が困難であり、滅菌が不完全になることがあります。
7. 融点の低い金属: アルミニウムや亜鉛などの融点の低い金属は、オートクレーブの高温によって変形や溶解が起こり得ます。
 
オートクレーブで滅菌が適さないものに対しては、他の滅菌方法を検討する必要があります。例えば、エタノールやイソプロパノールによる消毒、紫外線照射、ガス滅菌(エチレンオキシドガスなど)などがあります。適切な滅菌方法は、対象物の特性や要求される滅菌レベルに応じて選択する必要があります。

 


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